バレンシアへ行かねばならない理由
6 月 28 日
それはパエリアに決まってる。バレンシア風パエリアと聞くとなぜかオレンジ色を想像してしまうのだけど、その本家本元のパエリアを食べるためだけに、直行でグラナダに行かず回り道をしたのだった。
バルセロナの駅で軽い朝食を採る。
バレンシアまではローカル線で4時間弱で到着。ランチのタイミングを逃したくないのですぐにでも目指すレストランに行きたいのだけど、とりあえずスーツケースをコインロッカーに預けないと。駅構内の奥にそれはあった。が、そこには兵士のような制服を着た女性の係員が座っていて、怖い。使い方を聞こうと思って恐る恐る話しかけたら何やらすごいスピードでまくしたてられた。え?わかんないよ、スペイン語。でうろうろしてロッカーのほうに進み始めると「xxxx!」とまたどなられる。なに?どうすればいいの?震える手でポケット辞書を探し聞こえた言葉を調べると「待て!」と言っていたのだった。で次には彼女が指定した番号のロッカーに行けと言っているらしい。でも、どなってるから簡単な数字も聞き取れない。やっとの思いでロッカーをあけ、荷物を入れる。彼女が後ろから何か言ってるけど、もう無視。身軽になったのでささっと逃げるように駅を出た。すごい雨。しばし駅で雨宿り。小降りになったところで、パエリアで有名だとガイドブックに書いてあるレストランをめざした。La Riua というその店に着いてみると、ランチのピークを過ぎている(3時過ぎ)からか客はまばらだった。頼むメニューは決まってる。そうワインも。
ローカルの白ワイン。
これがバレンシア風パエリア。
バレンシア風パエリアには魚介類は入っていない。これはいわゆる山の幸パエリアだ。肉は鶏肉とうさぎ。それにリマ ビーンズとスペイン料理によく使われる幅広のいんげん。だしもよく効いてるし、ご飯の硬さもいい。おいしい。でも、きっとあまりに期待が大きすぎたのか、ゆうべのパエリアのほうがおいしいかも、と、つい思ってしまい、いかんいかん、せっかくわざわざバレンシアまでこのために来たんだから、こっちのほうが絶対おいしい、と無理やり自分を納得させる。が、結局は、私は魚介類のだしで作ったパエリアが好みなのだ、という結論に落ち着き、それが確認できただけでも収穫だよね、既にディナーでトライする別のパエリア料理レストランのことを考えながら店を後にした。
腹ごなしに散歩がてら、カフェの前に 「オルチャータ (HORCHATA) あります」と貼り紙がしてあるのをよく見かけた。そうだ、知り合いが、バレンシアに行ったら絶対オルチャータにトライするべし、と言ってたわ。でもなんだオルチャータって。まずは試してみようじゃないですか。広場の近くのオルチャータ専門店(?)に入ってみた。カフェなんだけど、店のメニューにはオルチャータしかない。サイズと種類が違うだけ。
店内はこんな感じ。写真にあるでっかい寸胴鍋みたいなのにオルチャータが入っていて、おたまのようなものでコップに注いでくれる。
ふうん。じゃあ普通の種類の普通のサイズにしてみよう。カウンターでドリンクを受け取り二階のテーブルに座った。
これがオルチャータと言う飲み物だ。
味は、ひとことで言うと甘い。甘いんだけど、口の中に甘さが残らずすっと引いてしまう。なので、またひとくち飲みたくなる。甘い。でも気がついたら甘さが消えている。の繰り返し。甘さの種類は、甘酒プラスココナッツ ジュースっぽい?色からするとコンデンス ミルクのようだけど、そういう甘さじゃなくて植物から抽出した何か、みたいな感じ。後で調べてみたら、Web では 「HORCHATA」(オルチャータ)は楕円形の形をしたカヤツリの地下茎を原料とした飲み物」とある。明らかに地元の人たちにもとても人気の飲み物らしく、日本だったらおばちゃんたちが緑茶とおまんじゅうで世間話に花を咲かせている、風な光景がちらほら。きっと夏の風物詩なんだろう。おいしかったです。でも1杯で満足しました。
半分予想はしていた。夕方4時までパエリアでかなりおなかがふくれていたんだから(そのあとオルチャータも飲んだし)、おなか空くはずがない。インターネット カフェでメール チェックしながら(このとき、面接を受けた異動先のチームからのオファーにイエスと返事を送ったのだった。そして前のマネージャに泣きながらメールを書いて、オファーを受けるとことにした、と報告。あやしい旅行者だったよね、かなり。)9時まで時間をつぶした。でもやっぱりおなかすかない。夜行列車の出発時刻は12時半。今からでもごはん間に合うけど、でも無理。大食い大会で最後の一口がどうしても入らなくて苦しむ挑戦者のような気持ちになっていた。やめよう。また今度があるさ。
というわけで、バレンシアの半日は、パエリア 1食、オルチャータ、ネット サーフィンで終わってしまったのだった。でもこれが悲劇の始まりになるとは。。。
それはパエリアに決まってる。バレンシア風パエリアと聞くとなぜかオレンジ色を想像してしまうのだけど、その本家本元のパエリアを食べるためだけに、直行でグラナダに行かず回り道をしたのだった。
バルセロナの駅で軽い朝食を採る。
バレンシアまではローカル線で4時間弱で到着。ランチのタイミングを逃したくないのですぐにでも目指すレストランに行きたいのだけど、とりあえずスーツケースをコインロッカーに預けないと。駅構内の奥にそれはあった。が、そこには兵士のような制服を着た女性の係員が座っていて、怖い。使い方を聞こうと思って恐る恐る話しかけたら何やらすごいスピードでまくしたてられた。え?わかんないよ、スペイン語。でうろうろしてロッカーのほうに進み始めると「xxxx!」とまたどなられる。なに?どうすればいいの?震える手でポケット辞書を探し聞こえた言葉を調べると「待て!」と言っていたのだった。で次には彼女が指定した番号のロッカーに行けと言っているらしい。でも、どなってるから簡単な数字も聞き取れない。やっとの思いでロッカーをあけ、荷物を入れる。彼女が後ろから何か言ってるけど、もう無視。身軽になったのでささっと逃げるように駅を出た。すごい雨。しばし駅で雨宿り。小降りになったところで、パエリアで有名だとガイドブックに書いてあるレストランをめざした。La Riua というその店に着いてみると、ランチのピークを過ぎている(3時過ぎ)からか客はまばらだった。頼むメニューは決まってる。そうワインも。
ローカルの白ワイン。
これがバレンシア風パエリア。
バレンシア風パエリアには魚介類は入っていない。これはいわゆる山の幸パエリアだ。肉は鶏肉とうさぎ。それにリマ ビーンズとスペイン料理によく使われる幅広のいんげん。だしもよく効いてるし、ご飯の硬さもいい。おいしい。でも、きっとあまりに期待が大きすぎたのか、ゆうべのパエリアのほうがおいしいかも、と、つい思ってしまい、いかんいかん、せっかくわざわざバレンシアまでこのために来たんだから、こっちのほうが絶対おいしい、と無理やり自分を納得させる。が、結局は、私は魚介類のだしで作ったパエリアが好みなのだ、という結論に落ち着き、それが確認できただけでも収穫だよね、既にディナーでトライする別のパエリア料理レストランのことを考えながら店を後にした。
腹ごなしに散歩がてら、カフェの前に 「オルチャータ (HORCHATA) あります」と貼り紙がしてあるのをよく見かけた。そうだ、知り合いが、バレンシアに行ったら絶対オルチャータにトライするべし、と言ってたわ。でもなんだオルチャータって。まずは試してみようじゃないですか。広場の近くのオルチャータ専門店(?)に入ってみた。カフェなんだけど、店のメニューにはオルチャータしかない。サイズと種類が違うだけ。
店内はこんな感じ。写真にあるでっかい寸胴鍋みたいなのにオルチャータが入っていて、おたまのようなものでコップに注いでくれる。
ふうん。じゃあ普通の種類の普通のサイズにしてみよう。カウンターでドリンクを受け取り二階のテーブルに座った。
これがオルチャータと言う飲み物だ。
味は、ひとことで言うと甘い。甘いんだけど、口の中に甘さが残らずすっと引いてしまう。なので、またひとくち飲みたくなる。甘い。でも気がついたら甘さが消えている。の繰り返し。甘さの種類は、甘酒プラスココナッツ ジュースっぽい?色からするとコンデンス ミルクのようだけど、そういう甘さじゃなくて植物から抽出した何か、みたいな感じ。後で調べてみたら、Web では 「HORCHATA」(オルチャータ)は楕円形の形をしたカヤツリの地下茎を原料とした飲み物」とある。明らかに地元の人たちにもとても人気の飲み物らしく、日本だったらおばちゃんたちが緑茶とおまんじゅうで世間話に花を咲かせている、風な光景がちらほら。きっと夏の風物詩なんだろう。おいしかったです。でも1杯で満足しました。
半分予想はしていた。夕方4時までパエリアでかなりおなかがふくれていたんだから(そのあとオルチャータも飲んだし)、おなか空くはずがない。インターネット カフェでメール チェックしながら(このとき、面接を受けた異動先のチームからのオファーにイエスと返事を送ったのだった。そして前のマネージャに泣きながらメールを書いて、オファーを受けるとことにした、と報告。あやしい旅行者だったよね、かなり。)9時まで時間をつぶした。でもやっぱりおなかすかない。夜行列車の出発時刻は12時半。今からでもごはん間に合うけど、でも無理。大食い大会で最後の一口がどうしても入らなくて苦しむ挑戦者のような気持ちになっていた。やめよう。また今度があるさ。
というわけで、バレンシアの半日は、パエリア 1食、オルチャータ、ネット サーフィンで終わってしまったのだった。でもこれが悲劇の始まりになるとは。。。
by seattleokami
| 2005-10-25 05:24
| スペイン/ポルトガル